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 「ちょっと悪いけど…病院連れて行ってくれない…?」

いつも我慢強い母が墓参りから戻ると、青白い顔で言ってきた。

「すぐ行こう」

ただならぬ様子に私は急いで病院に連れて行った。案の定そのまま入院となった。年明けまで数日に迫った年末に母は入院することになった。年賀状も出し、おもちの予約もおせち料理も万端だったのに、主の居ない母の家。夫は従来から予定していた旅行に出かけ、私は飼い犬と共に年末年始はそこで過ごすことにした。疾患のある高齢な母に会ってもしものことになったら嫌だからと言って、娘夫婦は遠慮したが息子は息抜きで帰省することになった。しかし東京から地元に戻ってきた息子は年末年始旧友との親睦を深めるため家には戻らないこともあった。結局山の様なおせち料理を除夜の鐘を聞きながら平らげていく羽目になった。年越しそばは食べる余裕もなくせっせとカズノコやら黒豆を堪能せざるを得ない()

母はというとコロナの関係で面会はできず、着替えを届けて携帯電話で対応するだけだった。その他の煩雑なことは全て看護師さんにお任せで本当に申し訳ない!こっちが楽な分負担が増えて、医療従事者の方々には頭が下がる。ごめんなさい!

当初点滴だけで簡単に退院できると高をくくっていたが大間違いで、もう少しでも遅れていたら命取りだったと言われ、高齢者は本当に怖いと痛感した。例えば転んでも、その間寝込んでしまえば本当に足が立たなくなって死んでしまうかもしれない。(それって…競走馬みたい…。)以前玄関で大胆に転んでしまった母を見て、家を出る時「鍵を閉めるから…」という母に「来たらダメ!鍵は閉めるから!」と玄関に近寄らせないようになった。それでも入れ歯がなく、食べることに貪欲な母はフライ物を作ったりして食べるのだ。「油はそのままにしておいてね。私が後で片づけるから。熱いうちに動かしてこぼしたら大変だからね」と念を押す。先日はブレーカーが落ちたからと言って脚立に乗ってブレーカーを上げようとしていた。「止めて~~~~。落ちたらどうするの!すぐにブレーカー上げに戻るから自分でするのは止めて!」とこれまた強く言った。自分で何でも器用にこなせる人は年を取った自覚が無く若い時同様自分でバンバン動いちゃう。母の妹は10も年下なのに「ねーちゃん○○やって…」「○○教えて…」「だってできないもん」と人任せで甘えてくる。いまだに豚汁すら作れないのだからそれはそれで呆れるけど。

さて、当初1週間弱で退院できると見立てた勘は大きく外れ、退院は年をまたいで1月中旬となった。まさに3週間ほどの入院となった。しかし今は退院して以前より元気に編み物を楽しんでいる。本当に…タフな人だ。元気で良かった…。その間義理の息子家には子どもが生まれ、日に日に大きくなる孫を見て、はるか昔の育児を懐かしく思い出した。こうやって歴史は流れるのだね~~~~~~。






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